#006.結末は絶対意外な結末~期末テスト一位は名前非公開!?~

私たち・のんたちの学校では、一学期に一度、期末テストがある。

期末テストは各学年、国算社理英の合計得点の高い上位20位まで表示される。

表示されるのは、点数と名前。

名前を公開するかどうかは自己選択だが、上位20位に入ったことは、すごく名誉なことなのでほとんど名前を公開する。

各学年に100人以上はいるから20位でもいい方なのだ。

私は誇らしいことに、なんと今年初の2位!

点数は1位と同じ100点だったのだが、「求め方」が一位の方が良いということで二位になった。

いったいどんな求め方をすればいいので…?

私は全く意味不明で、一位の人に聞きに行こうと思った。

しかし問題なことに、なんと一位の人は名前を非公開にしていたのだ。

一位がー、なぜ!?

私は全く理解できなかった。が、こうなったら聞き込みに行くしかない。

私はお調子者でムードメーカーの親友・昌ちゃんと一緒に1組から5組まで聞き込みに行った。でも、探しても探しても、1位と名乗る人は出ない。

みんな証拠として自分の解答用紙まで見せてくれた。

1位がいない…?

私はイラだっていたが、ふと思った。

まだ一人に聞き込みに行っていない!!!

私は後ろを向いた。

「なに?もう飽きたの?」

昌ちゃんが、満面の笑顔で言う。

昌ちゃんの顔は帰りたがっている。

「ねえ。昌ちゃん。私一番大事な人に聞き込みするの忘れてた」

「え?誰?今、学年でいるのは114人でしょ?のんちゃんを除いたら、113人。

聞き込みしたのが112人…。あれ…?おかしいな…」

「でしょ。」

「誰だろ…」

昌ちゃんは冷や汗をかく。

私は口を開く。聞きたかったことを聞く。

「昌ちゃんは期末テスト何点だった?」

昌ちゃんがなんて答えようと、事実は…私の確信は変わらない。

だって、解答用紙を見せてくれなかったのは昌ちゃんしかいない。

まさか、あのお調子者ーいつも悪い点を取ったって笑ってたあのーの昌ちゃんが学年1位だったとは。なんで教えてくれなかったんだろ???

私の頭の中には1位を見つけた嬉しさより、疑問が残った。

※ここに出てくる個人情報は全て、でたらめです。

※この話はフィクションです。実話ではありません。