#007.結末は絶対意外な結末~頑固な友達~

「あー、分かる。なんか、華ちゃんって性格悪いよね」

「ねー!悪口を言うわけでは無いけど、あそこまで言われたら食べてあげてもいいのに」

あ、またか。この頃私のクラスでは私の悪口を言いつつある、そんな状況。

事件の成り行きは、2か月前から。

2か月前のこと―。

「ねー!お弁当作ってみたんだけど、華ちゃんに食べてほしいんだ~」

ある日私は親友の朝陽ちゃんからそう言われた。

私たちの中学はレストランがあって、買って食べることもできる。

だけど、お弁当を持ってくるのもあり。

私はいつもレストランで買って食べてるけど、せっかく朝陽ちゃんが作ってくれたんだし。お金の節約もできるし。

私は、ためらうことなくお弁当を受けとった。

だけど、私は結局お弁当を食べずに、レストランで食べた。

それでも、朝陽ちゃんは、あきらめずに、ここ2か月。

ずーっと、毎日お弁当をくれるんだよね。

それで、私も毎日のようにお弁当を返却してるわけ。

それを知ったみんなは私が性格悪いと噂してる。

でも、まあ、しょうがない。事実なんだし。

そんなある日私は、ついに友達から呼ばれた。

朝陽ちゃんと仲の良い由乃ちゃんだ。

「ね。お弁当くらい何なのさ。食べてあげてもいいじゃん?」

「…」

私は無言でいると、友達は怒ったような口調で言う。

「なに?食べれない理由は何なの???」

私はしぶしぶ答える。

「苦手なの。食べれないの」

「え?まあ、分かるよ。私も嫌いなものあるし。でも、友達がくれたんだから、我慢して食べられなかったの?」

「うん…」

友達をついに怒りだした。

「いったい、おかずが何だって言うの!?言ってみなさいよっ!!!」

私は泣きそうになりながら言う。

「だって、聞いてよ!冷凍された生肉と、よく分からない黒い物体。腐ってそうな野菜たち!由乃ちゃんは、食べるの!?朝陽ちゃん、これ絶対にわざとだよ!!!」

私は泣きながら、怒りながら由乃ちゃんにしがみついた。

由乃ちゃんは驚きの事実に、固まっていた。

※話に出た個人情報は全て、でたらめです。

※この話はフィクションです。実話ではありません。