「あー、分かる。なんか、華ちゃんって性格悪いよね」
「ねー!悪口を言うわけでは無いけど、あそこまで言われたら食べてあげてもいいのに」
あ、またか。この頃私のクラスでは私の悪口を言いつつある、そんな状況。
事件の成り行きは、2か月前から。
2か月前のこと―。
「ねー!お弁当作ってみたんだけど、華ちゃんに食べてほしいんだ~」
ある日私は親友の朝陽ちゃんからそう言われた。
私たちの中学はレストランがあって、買って食べることもできる。
だけど、お弁当を持ってくるのもあり。
私はいつもレストランで買って食べてるけど、せっかく朝陽ちゃんが作ってくれたんだし。お金の節約もできるし。
私は、ためらうことなくお弁当を受けとった。
だけど、私は結局お弁当を食べずに、レストランで食べた。
それでも、朝陽ちゃんは、あきらめずに、ここ2か月。
ずーっと、毎日お弁当をくれるんだよね。
それで、私も毎日のようにお弁当を返却してるわけ。
それを知ったみんなは私が性格悪いと噂してる。
でも、まあ、しょうがない。事実なんだし。
そんなある日私は、ついに友達から呼ばれた。
朝陽ちゃんと仲の良い由乃ちゃんだ。
「ね。お弁当くらい何なのさ。食べてあげてもいいじゃん?」
「…」
私は無言でいると、友達は怒ったような口調で言う。
「なに?食べれない理由は何なの???」
私はしぶしぶ答える。
「苦手なの。食べれないの」
「え?まあ、分かるよ。私も嫌いなものあるし。でも、友達がくれたんだから、我慢して食べられなかったの?」
「うん…」
友達をついに怒りだした。
「いったい、おかずが何だって言うの!?言ってみなさいよっ!!!」
私は泣きそうになりながら言う。
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「だって、聞いてよ!冷凍された生肉と、よく分からない黒い物体。腐ってそうな野菜たち!由乃ちゃんは、食べるの!?朝陽ちゃん、これ絶対にわざとだよ!!!」
私は泣きながら、怒りながら由乃ちゃんにしがみついた。
由乃ちゃんは驚きの事実に、固まっていた。
※話に出た個人情報は全て、でたらめです。
※この話はフィクションです。実話ではありません。