#003.結末は絶対意外な結末~先生のこと教えてくれる?~

うちの名前は倉山栄枯!小学6年生!!!

今は、親友の野崎桜子と遊んでいたよ~!

そう、「遊んでいた」っていう過去形なんだけどね。

さっき、ママからメールが来て…家に帰らなければいけないというわけでもなかったけど、話が長引きそうだからお別れしたんだ、さっき。

メール内容は、ズバリ!こう。

「栄枯、明日、進学路についてあなたの担任の先生にお伺いしに行きたいんだけど。

栄枯は、今の先生と仲良くやってる?私、あなたの先生のこと何も知らなくて」

私はすぐ返事を出す。

「もちろん!うちは先生と仲良いの~❤先生、めっちゃ優しいの。だけど嫌いな子もいるるんだよ。理由は不明だけど(笑)。とにかく、ちゃんとしているから安心してよね!!!」

それから既読マークついて返事なし。あちゃー、話、めっちゃすぐ終わった・・・。

桜子もっと遊べばよかったなあ。

当日、栄枯の母は学校前までやってきた。

「あの、娘の先生にお会いしたいんですけど…」

そして、近くにいた先生に声をかけた。

「そうですか。お子様は何という名前ですか」

「倉山栄枯っていうの。6年生よ。…何組かはよくわからないんですけれども」

「ごめんなさい、それだけだとちょっと…。先生の情報もう少しないですか」

「ああ、そういえば栄枯が言っていたんですけど、名前が『うちは先生』だそうです」

「うちは…ですか?すみません、そんな先生この学校にはいらっしゃらないのですが」

 

メールの内容「うちは先生と仲良いの~❤」の意味は栄枯にとっては

「私は先生と仲が良いよ」だったが、栄枯の母は「うちは先生」と仲が良いんだと思ったようである。

※ここに出てくる、名前や個人情報は全て、でたらめです。本当ではありません。

※このお話の内容すべて、フィクションです。実話ではありません。