#021.結末は絶対意外な結末~行列のお店~

「ありがとう。ありがとう。本当にありがとう!」

つぶれかけていた私の店を救ってくれたのは彼のおかげだ。

時給がものすごく低いのにもかかわらず、彼は働いてくれた。

しかし、彼はすっごく頭もよく発想が素晴らしくて、店はどんどん人気になっていった。

そのおかげで、彼の給料も上げれた。

「そんな。お互い様ですよ。でも…。まだ行列は作れていません。

案があるんです。やってみてもいいですか・・?」

「もちろん。君のことなら信じれる。何をするんだね」

「まず、このお店には他の店にはない商品がたくさんありますから、試食品を出せば味も分かっていいと思います。あと、定期的にポスターを貼って宣伝を始めましょう。商品の種類を増やすよりかは、正直店が古いので可愛いくおしゃれに再オープンしましょう」

彼の案はどれもすばらしくて、全部オッケーになった。

一か月後。

私は海外旅行に行くために彼に店を預けた。

 

2週間後帰ってくると、店の外までに行列ができている。

店もすごくおしゃれだし、帰ってくるとき何個ものポスターも見た。

並んでいる人に試食品を配っているのも見える。

私はうれしくてホームページを開いた。

どんないいコメントだろうか。

しかし、予想と外れコメント欄は悪口ばかりだった。

「よくない」

「再オープンしたけど一番大事なのが終わってる」

などなど。

何が問題なんだろうか。

私は店に入った。

入ると彼はクレームに困っていた。

しかし、あきらかにそれは、彼が悪い立場にあった。

「ねえ。レジ、まだなの?10分以上待っているのよ!」

「自分のお金で買った弁当が、お前が間違った時間でオーブンに入れたせいで、プラスチックが溶けて台無しだ!どうしてくれるんだ!」

彼は私に申し訳なさそうに見た。

「店長。ごめんなさい。レジを私がやって、いろんなサービスを提供したかったのですが…操作方法がよくわからなくて…。お客様を待たせてばかりで…。本当にごめんなさい。でも、行列はできてますよ…?」