「お客様~。お決まりですか?」
私は有名なケーキ屋で店長として働いている。
ただ、ときどき困ったお客さんが来る。
困ったものだ。
そんなお客さんは今日も来てしまった。
全然、何も選んでくれないと思ったらクレームをつけるのだ。
それに…。
時は20分前くらい。
私はお客さんに早く帰ってほしくて(遅すぎよ。閉店時間すぎているのに💦)満面の笑顔で話しかけていた。
「お客さん。こちらのショートケーキはいかがですかあ?大人気商品ですよ~♪」
するとお客は私をにらみつけてきた。
「あらまあ。ご親切にどうも…。だっけどお!高いわよ?750円とか意味不明。マジで、なんでこの価格なわけ?」
「あ、あの…。ここは一流のカフェですので、これくらいの価格でもいい方なんですよ…?味は保証しますし」
すこし、言い方が悪いかもだけどこれくらいのお客さんには、これくらいが、ちょうどいいと思う。
でもお客は引き下がらない。
「せめて、500よ」
「ええっ!?お客様、500は無理ですよ。」
「はあ?なんで?」
でも、お客さんはまだ引き下がらない。
でも、まあ。
このお客さんだけに500で売っても買ってくれないよりは、ましじゃないだろうか。
そう考えた私はお客に言った。
「分かりました。500でオッケーです」
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するとお客は言った。
「そう。そうよ。500にするべきよ。分かったらいいわ。じゃ、じゃあね」
と言ってお客は出て行った。
何も買わずに。
※この話はフィクションです