#012.結末は絶対意外な結末~もう少しだけ値引きして!~

「お客様~。お決まりですか?」

私は有名なケーキ屋で店長として働いている。

ただ、ときどき困ったお客さんが来る。

困ったものだ。

そんなお客さんは今日も来てしまった。

全然、何も選んでくれないと思ったらクレームをつけるのだ。

それに…。

時は20分前くらい。

私はお客さんに早く帰ってほしくて(遅すぎよ。閉店時間すぎているのに💦)満面の笑顔で話しかけていた。

 

「お客さん。こちらのショートケーキはいかがですかあ?大人気商品ですよ~♪」

するとお客は私をにらみつけてきた。

「あらまあ。ご親切にどうも…。だっけどお!高いわよ?750円とか意味不明。マジで、なんでこの価格なわけ?」

「あ、あの…。ここは一流のカフェですので、これくらいの価格でもいい方なんですよ…?味は保証しますし」

すこし、言い方が悪いかもだけどこれくらいのお客さんには、これくらいが、ちょうどいいと思う。

でもお客は引き下がらない。

「せめて、500よ」

「ええっ!?お客様、500は無理ですよ。」

「はあ?なんで?」

でも、お客さんはまだ引き下がらない。

でも、まあ。

このお客さんだけに500で売っても買ってくれないよりは、ましじゃないだろうか。

そう考えた私はお客に言った。

「分かりました。500でオッケーです」

するとお客は言った。

「そう。そうよ。500にするべきよ。分かったらいいわ。じゃ、じゃあね」

と言ってお客は出て行った。

何も買わずに。

※この話はフィクションです