#015.結末は意外な結末~『厳密ミッション』カレにバレずにおならをしろ!~

「あー。楽しかった。」

「うん。映画、楽しかったね」

「うん。それもあるけど、やっぱ英司君となら!」

「あはは。じゃあ、次何する?」

「うーん。ショッピングしたいなあ」

「じゃあ、一個下の階だね。エレベーターにしよっか。行こう」

「うん」

私・実鈴と英司君は、自分で言うのも恥ずかしいけどカレカノなの。

今日は34回目のデート。

ただ、こんな日に限って問題は起こるもの。

なんで、今日に限ってエレベーターにしたんだろう。

 

ああっ!

私はエレベーターに乗ってすぐ、厳密ミッションがやってきた。

あああ、おなら!!

まだ、ちょっとなら我慢できるけど、力抜いたら絶対出る!!!

ここ、密室だから臭いし、音出るし…。

ああっ!!!どうすれっていうのよ!

英司君が匂いもかがず音も聞かない方法なんて…

私は英司君に耳打ちした。

「『お』からはじまって『り』で終わる三文字が出そうなんだよね。両手で口と耳をふさいで」

恥ずいけど、こうするしか他がなかったんだ。

すると、英司君の近くにいた奥さんが聞いちゃったみたいで、夫さんに伝えたの。

それで、その隣の人に伝わって…。

全員が鼻と耳をふさいで、私は超恥ずかしくやることになっちゃったよ~~~