#016.結末は絶対意外な結末~怪我をしてしまった先生の罠に気をつけろ!!!~

私はクラス委員。

いつか学年委員になることが夢だ。

担任の秋葉先生はテストはいつしか、いきなり現れますよ。と言っていた。

が。大変なことが起こった。

「残念ながら、秋葉先生はしばらくお休みになります」

私たち5年1組はそう言われた。

 

私たちのクラスは比較的うるさい。

問題児かたまりの組のようだ。

私ー前田まどか―はクラス委員だけどめっちゃ手をやいている。

そんな私以上に大変なのが担任の先生だ。

担任の先生の秋葉先生はいつも大変そうだった。

そんな先生が今日、休み「しばらく」休むと言ってきた。

皆はそのことに対して疑問を持たない。

というよりも、誰も詳しい話を聞かずおしゃべりしている。

私は代理の国谷先生に聞いてみた。

「先生は、なんで来ないんですか」

すると国谷先生は困った顔をしてから言った。

「実は…秋葉先生は手を骨折してしまったんだ。ちょっとひどくて、お休みになられるからだよ」

「えっ。怪我ですか」

「そうなんだよね。実はあまり生徒に言わないようにって言われてるから…もちろん前田さんのことは信じているけど、あまり外部にバラさないでおくれ」

怪我―大丈夫かな。

私はそう思ったけどクラスの子はまだおしゃべり。

ほんっともう!!!

 

代理の先生は1時間目から永井先生に変わった。

永井先生はどこかの組の担任ではないけど、前の学校では担任をやっていて、この学校でも学校一ゆるい先生だと言われている。

1時間目は国語だった。

30分に始まるのに35分になってもおしゃべりをやめない。

永井先生はまだ来ていない。

いつもは秋葉先生がビシッとしてくれるのに…。

ということで、私たちのクラスは大変なことになった。

 

その少し後永井先生はやってきたが、様子を見ると帰っては誰かを連れてきた。

現れたのは他でもない秋葉先生だった。

「秋葉先生っ!?怪我したんじゃ」

見てけど秋葉先生の手は両手とも何の傷跡もない。

「大丈夫なんですか」

すると秋葉先生は言った。

「まどかさん。これはテストだったのですよ」

「テスト…ですか?」

「私がいなくても組をまとめられるか。残念です」

―いつしか、いきなりやってくる―

私は呆然と立ち尽くしていた。

※フィクションです