「お客さん、困ります!他のお客様のご迷惑になりますから、おやめください」
私は必死にお客様に訴える。
しかしお客様はにらみつけるだけ。
「何言っているの。注文と違う料理を出したのはそっちじゃない」
「お客様。失礼いたしますが、私らは何を間違えたのでしょうか」
「何とぼけているのよ。焼きそばって言ったのにたこ焼きくれたのはそっちでしょう!」
「お客様!失礼いたしますがそれは違います。レシートにもたこ焼きとあります」
「レジ係が外国人だったじゃない。きっと間違えたのね」
私はレジ係を呼んだが間違っていないと言い張った。
「この店の人はどこまで頑固なの」
「失礼いたしました。お客様、すぐたこ焼きを準備いたします」
このお客様は理解してくださらない。
そう感じた私は言うとおりにした。
するとレジ係が言った。
「あの人は詐欺師です。きっと焼きそばも食べてたこ焼きも食べようとする悪いやつです。だって、絶対にタコ焼きって言ったんだ」
「私もそう思うがこうするしかないのだよ」
するとレジ係は中へ入っていった。
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私はできたたこ焼きをお客様にお渡しした。
「そうよ。注文ミスしないで頂戴」
「申し訳ございませんでした」
私が頭を下げようとするとレジ係がやってきた。
「社長!頭を下げる必要はありません。逆に相手に下げてもらわなければなりません。」
するとお客様の顔が曇った。
「証拠はあるわけ!?」
「はい。もちろんです。監視カメラに写っていました」
みると監視カメラにはお客様が「タコ焼きください」というのが、あった。
お客は逃げ出した。
私はレジ係に感謝した。